相続税を計算してもらうと税理士報酬はどのくらい?

税分野のプロである税理士に相続税計算をしてもらった場合、支払う報酬はどの程度が相場になるのでしょう?
どういったサービスを利用する場合もそうですが、少しでも費用を安く抑えられるのであればそれに越したことはありません。
しかし、一般的な相場を知らないままでいると、高額費用を請求されていても気付けない危険があるので注意が必要です。
そこで今回は、相続税を計算してもらうと税理士報酬はどのくらいになるかご説明します。

現在は税理士毎に自由な報酬設定が可能

数年前まで、税理士に支払う報酬というのは取り決めがされていました。
よって、どの税理士に依頼しても(その税理士の実力はともかく)、かかる費用は統一されていたのです。

しかし、現在は、税理士毎に自由な報酬設定が可能となっているため、金額に大きな差が出ることもあります。
とはいえ、基本的には以前まで取り決めされていた報酬規程に則っている税理士事務所が多く、高額請求されてしまう恐れはほとんどありません。

あまり高い報酬設定をしていると、営業事態に支障が出かねないため、むしろ以前よりも低価格になってきています。
相続税申告の場合、一般的な相場は遺産総額の0.5~1%程度となっていますので、相談にいった際に、この相場を上回る金額提示があった場合は少し高いと感じても良いかもしれません。

相続税申告は難易度がケースバイケース

ただし、相続税申告は状況によって難易度がケースバイケースであるため、単に遺産総額だけで報酬算定できる単純なものではありません。
そもそも相続自体、同じ人間がいないのと同様、1つとして同じケースは存在しておらず、さらに相続財産は、税法の解釈や評価の算定方法などによっても金額に差が出てきます。

また、税法というのは毎年のように細かな改正があるのです。
少しでも費用を節約しようと書店へと出向けば、書籍の多さに目がくらみそうになるほどで、細かな改正に対応するため、毎年のように新版が出ています。

安いだけで依頼を決めるべきではない

上記のように、相続税申告は遺産総額だけで単純にできるものではありません。
費用や安いものの、相続財産を工夫もせずそのままの額で計算する税理士と、費用は若干高いものの、税法の解釈や様々な算定方法を駆使して相続財産の評価額を少しでも下げて、相続税額を節約してくれる税理士とでは、結果的に後者の税理士に依頼したほうが得です。

こうした理由からも、税理士報酬は気になるところですが、それ以上に、どこまでやってくれるのか?に重きを置いて、税理士を探すことをおすすめします。

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